皆さんは、今年1年はどんな年でしたか?
2024年の「今年の漢字」は、「金」でしたね。オリンピックの年は、これまでも「金」が選ばれることが多かったようですが、2024年については、政治の裏金問題や闇バイト、それから物価高騰のように、暗い意味も含まれていました。
私個人的には、「金」から連想するものとして、「新NISA」があります。もともとNISAは、2014年1月にスタートした少額投資非課税制度です。2016年4月にはジュニアNISAが開始され、2018年1月にはつみたてNISAがスタートしました。私は、友人からの勧めで、はじめは半信半疑でしたが、2018年1月のつみたてNISA開始に合わせて投資を始めました。つみたてNISAは、年間40万円分の非課税制度でしたが、2024年1月からの新NISAにより、つみたて枠は年間120万円に拡充され、成長投資枠240万円と合わせると年間360万円まで非課税となる制度に変更となりました。これは大変ありがたいことでしたので、この枠をどうやって使っていこうか考えながら過ごした1年でした。正直、年間360万円も投資に回せる余裕資金はありませんが、年間40万円のつみたてNISAでは非課税枠として物足りない部分もありましたので、我が家では、月10万円分をNISAで投資信託に投資しつつ、個別株やETFを状況に応じて成長投資枠で買う方針で過ごしてきました。
さて、2024年の投資界隈で一番の出来事と言ってもいい「令和のブラックマンデー」を少し振り返りましょう。今年の8月5日の日経平均の下落は、一日で12.4%(4,451円)の下落をしましたが、下落幅では過去最大、下落率では1987年以降で2番目になるようです。2024年1月の新NISAから株式投資をはじめた方々にとっては、地獄のように感じたかと思います。あれよあれよと含み益が含み損に変わったわけですから、無理もありません。大人気のオルカンやS&P500の当時のチャートを見ても、7/30~8/6にかけて急降下しています(下図)。これは、日銀の追加利上げ、米国の景気減速、FOMC後に利下げを示唆、円高急伸など、株価に影響するイベントが重なったことが挙げられるかと思います。ただ、そこで、メンタルが持たず、狼狽売りしてしまった人は非常に残念です。そもそも積み立ては、長期で行うものですから、目先の増減は気にせず淡々と積み立てていくのがベストだったかと思います。投資信託であればドルコスト平均法といって、高いときは少ない数を、安いときには多くの数を購入することができますので、焦る必要はありません。参考までに2018年1月からの投資信託の私の成績は+88%となっていますので、淡々と積み立てることができるのであれば、資産を増やすことができるか思います。むしろ新NISAから始めた方々は、始めてすぐに大暴落を経験できたわけで、いい勉強ができたと捉えることができればいいかと思います。私の場合、2018年1月のつみたてNISA開始と合わせて、特定口座(NISA口座とは別で、課税口座になります。)において個別株も購入してきていますが、新型コロナウイルスの影響による暴落も経験しましたので、「今回の暴落はチャンスだ」くらいに思って追加投資したくらいです。これからも暴落はあるでしょうが、今回の暴落を経験した方は、次からは冷静に対応できる方々も出てくるでしょう。人それぞれ(年齢にもよります。)リスク許容度は異なるかと思いますので、無理のない範囲で資産形成できるといいかと思います。
ちなみに、上図にあるとおり、オルカンの現在の基準価額を見ますと、大暴落など気にせず投資していればプラスの成績であることが読み取れます。
余談ですが、個人的な、2024年の今年の漢字は「病」です。2024年1月には新型コロナウイルスに感染し、人生で初めて虫歯を経験し、うつ病も患ってしまいました。厄年でもないのに、厄が来た感じです。また、お金は人生を豊かにする上で必要なものであるけれど、それ以上に心・体の健康を大事にした方が良いと気づかされた年でもあります。健康でいないといくらお金を貯めても楽しく使うことができないですからね。来年は良い年にしたいです。